福祉業界で役立つ異業種の経験

福祉業界は人材の募集が盛んな業界です。
転職者が比較的多いことでも知られていて、医療や福祉の業界内だけではなく、異業種からの転職も受け入れています。
そのため、これまで福祉の現場で働いたことがないからという理由で転職をためらう必要はありません。
福祉の現場では色々なスキルを求められますが、転職後にも学べるものも多いです。
異業種からの転職の場合、接客業での経験が役立ちます。
福祉業界には様々な職種があるものの、根本は相手の困った様子を想像して、なるべく先回りしてサポートすることにあるからです。
介護が必要な人、またはその家族とのコミュニケーションを通じて、どんな困りごとがあるのか想像するのはかなり重要です。
認知症を発症している人の場合、明確な意思表示が難しくなった人もいますから、短い会話や表情の変化から気持ちを想像することが求められます。
また、家族に対するサポートも同様で、相談を受けたら適切に対処するのは当然として、普段から何か困ったことはないか訪ねたりとこちらからアプローチする姿勢が求められるのです。
このような気配りは、食事のサポートなど具体的な介護スキルと同じくらい大切なことです。
接客業を経験した人なら、最初は介護スキルで未熟な点があるとしても、気配りの点では優れた働きをすることも少なくありません。
色々な経験を活かせるのが福祉業界なので、未経験でもチャレンジしてみると良いでしょう。